ドラムすこの練習帳

ドラムの練習・指導などで気づいたこと書いてます。

ドラム初心者のためのジャズセッション

いざジャズのセッションに行きたいとなった時に何をすれば良いか。どのような流れなのか。

今回はそのお話です。

長くなります。

 

それぞれのお店、地域によって個性があり異なるかもしれませんがおおよそこんな感じと思ってもらえればと思います。

 

まず持ち物です。ドラムセットや譜面台は基本置いてあると思いますので以下のものを持っていきましょう。

・スティック、ブラシなど

・黒本(ジャズスタンダードバイブル)や

青本(ザプロフェッショナルスタンダードジャズハンドブック)などの楽譜

・録音機

 

スネア、ペダル、シンバルなどは持っていかない方が良いと思います。

演奏者がコロコロ変わりますのでいちいち入れ替えてると他の方から白い目で見られます。

その場にある楽器をうまく使いこなしましょう。

 

楽譜(黒本・青本)ですが是非持っていきましょう。

ドラマーは演奏の際、楽譜がもらえないことが多々あります。

メトロノームの役割だけしてるのも楽しくないので、演奏される曲がよくまとまっている楽譜を持っていきましょう。

特にドラマーはコード関係ありませんのでフロント(ヴォーカルや管楽器)の方のキー(調)を気にする必要がありません。同じ曲名のページをひらけばオッケーです。

最近は青本を見ることが少なくなり、黒本がメジャーな感じです。最低限黒本の1を持っていきましょう(黒本には1と2があります)。

私は黒本の1と2とrealbookの1〜3をPDF化してiPadに入れて持って行っています。

 

次にお店に入ります。マスター or ホストが迎えてくれると思いますのでセッション参加の意思とドラマーであることを伝えましょう。

 

順番が回ってくるまでは他の人の演奏を聴いて勉強したり楽しんだりしましょう。

 

順番が回ってきたら呼ばれます。

録音機を客席にセットして演奏に参加しましょう。

 

演奏を始める前に演奏するメンバーでいくつか決め事をします。特にフロント(ヴォーカルや管楽器)とピアノの人を中心に打ち合わせをしますので話の輪に入るようにしましょう。

 

決め事は大体以下の通りです。

・曲のキーをどうするか(ドラマーはあまり関係ありません)

・曲のリズムをどうするか(スイング、ボサノバ、ラテン、バラードなど)

・イントロをどうするか(大概ピアノの人が4小節か8小節弾きます)

・ソロの順番(打ち合わせせずに演奏中に目線で合図することもあります)

・エンディングをどうするか(後述)

 

少なくとも曲のキーとリズムは決めてから始めましょう。

 

打ち合わせが終わると曲が始まります。イントロが流れてから譜面の頭に入ります。

イントロ中は叩かなくてもいいですし小さく刻んでもいいですし普通に刻んでもいいです。うまく雰囲気作りをしましょう。

曲によっては定型のイントロがあったりしますがそれはまた個別に書こうと思います。

なお、ドラムカウントから始まる場合は他の方が準備できてるか気にしましょう(その他細かいことは別に書こうと思います)。

 

イントロが終わるとテーマが始まります。

スイングの場合の注意点はベースが2ビートなのか4ビートなのかです。雰囲気を感じて合わせるようにしましょう。曲によって傾向やキメありますがこれもまた個別に書こうと思います。

テーマの長さは楽譜の小節と同じです(32小節とか)。

 

テーマが終わると次はソロに行きます。

ソロはだいたい(ヴォーカルのスキャット→)管楽器→ピアノ→ベース→4バース(or ドラムソロ)の順です。その場の雰囲気によって減らしたり増やしたりします。

基本単位は楽譜の小節数で行われます。

(例: サックス32小節×2→ピアノ32小節→ベース32小節→4バースなし)

 

ソロが終わるとテーマに戻ります。大抵はフロントの方が合図を出します。そしてテーマを1回(1コーラス)してエンディングへ行きます。

 

エンディングですがよく行われるのは以下の2つです。

・曲の最後のモチーフを3回繰り返して終わる

・逆順と呼ばれるコード進行で何回か繰り返してメンバーで目線を合わせて終わる

ボサノバの場合はゆっくりになった後に普通のテンポで8小節ほど演奏して終わるパターンもあります。

 

終わったら共演者、お客さんに挨拶をして終了です。

次まではお客さんとして楽しみましょう。

 

長くなりましたが全体の流れとしてこんな感じというのがわかっていただければと思います。

 

細かいことはまた別記事にする予定です。

ではでは。