ジャズセッションでよく演奏される曲、定番曲
ジャズセッションに行く時に慣れていないと不安ですよね。
あまりセッションに行ったことの無い人は予習してから行きたいとかあるかもしれません。
そんな時のためによく演奏される曲を挙げておきます。
なお、よく演奏される曲は地域差が有ります。
私の関西圏、主に京阪神での経験を元に書かせていただきます。
ほとんどが納浩一さんの黒本(ジャズ・スタンダード・バイブル)もしくはボーカルやフロント楽器の人が持って来た楽譜で演奏する事が多いです。
https://www.amazon.co.jp/ジャズ・スタンダード・バイブル-セッションに役立つ不朽の227曲-CD付き-納-浩一/dp/4845618710
黒本は1 冊持っておいて損はないと思います。
持ち歩くのが面倒な方は小さいサイズもあります。
が、目の悪い方は上のリンクの大きいほうが良いかもしれません。
管楽器の方用に移調したものもあります。
なお、私は2冊購入し、1冊はPDFにしてA4サイズのiPadで見ております。
iPadには黒本だけでなくいろんな楽譜をPDFにして入れていますので急に言われても何かしら用意できるようにしています。
黒本には2もあるのですが今回は1について記載します。
(2でセッションにいきなり出てくる曲はあまり無いので)
本題です。よくやる曲とよくあるリズムパターンを記載します。
リズムパターンはあくまで参考です。
なお、黒本の出版時期によってページ数が違う事がありますのでご容赦ください。
とりあえずはボーカルも楽器もよくやる曲は一度は聞いておいた方が良いと思います。
・ボーカルも楽器もよくやる
p.12 all of me [Swing]
p.14 all the things you are [Swing]
p.20 autumn leaves [Swing]
p.34 but not for me [Swing]
p.35 bye bye blackbird [Swing]
p.37 candy [Swing]
p.44 christmas song,the [Ballad]
p.46 come rain or come shine [Swing]
p.53 day by day [Swing]
p.54 days of wine and roses [Swing]
p.65 fly me to the moon [Swing or Bossa]
p.72 georgia on my mind [Ballad or Swing]
p.74 girl from ipanema [Bossa]
p.97 I thought about you [Swing]
p.98 I'll close my eyes [Swing]
p.105 in a mellow tone [Swing]
p.113 it don't mean a thing [Swing]
p.115 it's all right with me [Swing]
p.116 it's only a paper moon [Swing]
p.120 just friends [Swing]
p.127 like someone in love [Swing]
p.129 l-o-v-e [Swing]
p.133 lover come back to me [Swing]
p.135 lullaby of birdland [Swing]
p.143 my favorite things [Swing]
p.144 my foolish heart [Swing]
p.147 my one and only love [Swing]
p.148 my romance [Swing]
p.161 on a clear day [Swing]
p.163 on the sunny side of the street [Swing]
p.165 one note samba [Samba]
p.168 over the rainbow [Swing]
p.183 satin doll [Swing]
p.189 shiny stockings [Swing]
p.202 spain [Latin]
p.210 stardust [Swing]
p.216 summertime [Swing or Ballad]
p.233 what a difference a day made [Swing]
p.239 when you wish upon a star [Swing]
p.248 you and the night and the music [Swing]
p.252 you'd be so nice to come home to [Swing]
・楽器でよくやる(ボーカルはあまり無い)
p.15 alone together [Swing]
p.27 black orpheus [Bossa]
p.28 blue bossa [Bossa]
p.32 body and soul [Ballad]
p.38 cantaloupe island [8thNote]
p.40 cherokee [Swing]
p.42 chicken,the [16thNote]
p.48 confrimation [Swing]
p.50 corcovado [Bossa]
p.61 every thing happens to me [Swing]
p.64 feel like makin' love [16thNote]
p.68 foggy day,a [Swing]
p.69 four [Swing, Themeはキメあり]
p.77 have you met miss jones? [Swing]
p.81 how high the moon [Swing]
p.89 I hear a rhapsody [Swing]
p.95 I remember you [Swing]
p.99 I'll remember april [Latin and Swing]
p.102 if I were a bell [Swing]
p.106 in a sentimental mood [Swing]
p.112 it could happen to you [Swing]
p.122 killer joe [Swing]
p.136 mack the knife(moritat) [Swing]
p.137 maiden voyage [Latin]
p.145 my funny valentine [Ballad]
p.146 my littele suede shoes [Latin]
p.152 nica's dream [Latin]
p.154 night and day [Swing]
p.155 night has a thousand eyes,the [Latin]
p.156 night in tunisia,a [Latin and Swing]
p.159 old folks [Swing]
p.160 oleo [Swing]
p.162 on green dolphin street [Swing]
p.166 ornithology [Swing]
p.174 polka dots and monnbeams [Swing]
p.176 recado bossa nova [Bossa]
p.177 recorda me [Latin]
p.178 rhythm-a-ning [Swing]
p.190 smoke gets in your eyes [Swing]
p.191 so what [Swing]
p.192 softly, as in a morning sunrise [Swing]
p.195 someday my prince will come [Swing]
p.206 speak low [Latin and Swing]
p.207 st.thomas [Latin]
p.211 stella by starlight [Swing]
p.224 there will never be another you [Swing]
p.225 up jumped spring [Swing]
p.230 watermelon man [8thNote]
p.231 wave [Bossa]
p.237 when I fall in love [Swing]
p.245 yardbird suite [Swing]
参考になれば嬉しいです。
ではでは。
スティックの持ち方
今回はスティックの持ち方についてです。
結論を先に言います。
正解はないです。
その場その場、一音一音ごとに出したい音は違うので持ち方もコロコロと変わるものです。
ただなんとなく、いい音が出るのはこんな感じの事が多いよね、というものはあります。
そのポイントですがガッツリと握らないこと。音が痛くなります。大きい音≠力がいるという考えは捨てましょう(同様に小さい音≠弱い音です)。
タイコを響かせるのはもちろん、スティックも響いている感覚を覚えましょう。
そのような音を出すには叩く瞬間スティックの振動を止めないようにします。つまり握らないという事です。
握らないとスティックは飛んで行ってしまいますのでアタックの瞬間手から離れているような状態が望ましいです。
ではでは。
ジャズセッションでのエンディング
ジャズセッションでせっかく最後までうまくいってたのにエンディングがイマイチなことがあると思います。
エンディングは難しいですがドラマーとして知っておくといいことをいくつか書いておきます。
大きくエンディングは2パターン。
1.曲のテーマの最後の短い部分を3回繰り返して終わるパターン
このパターンは2回目を小さく、3回目を大きくして終わる場合が多いです。またそうすることによってメンバーに伝えることもできます。
2.いわゆる逆循と呼ばれるパターンで4つのコードを繰り返して何回か演奏する(詳しくはいろいろありますがドラマーはこの程度でいいかと)
こちらはエンディングが長くなりますのでメンバーと目線の交換をしましょう。大概フロントやピアノが合図を出します。
シメはピアノの方がすることが多いのでピアノのフレーズを聞いて合わせることができそうなら合わせましょう。
なお、ボサノバの場合は一旦終わった後に8小節ほど元のテンポに戻して演奏する場合があります。これも知っておくと良いでしょう。
ではでは。
ドラムのカウントから始まる曲の注意点
曲の始まり方はいろいろあります。
その中の一つにドラムのカウントから始まるものもあります。
カウントを聞けばドラマーの力量がわかると言われるぐらいカウントは大事です。
4/4の曲であれば4拍でメンバーにテンポを伝えないといけません。4つ叩く間隔が、ぶれていては正確に伝わらないです。
また、4つの間に1拍のノリ(3連や8分のノリなど)を伝えなければいけません。
よく始まる前にメトロノームを聞いてそのまま始める人がいますがあまりオススメしません。
確かに正確に近づくのですがノリなくなるのです。
オススメは曲を頭でイメージしてその流れでカウントを出すことです。
なので曲をしっかり身に染み込ませておきましょう。
あと、カウントは4つだけでなく次の曲の頭の音まで意識して行いましょう。
なお、アウフタクト(弱起、ひっかけ)の曲はカウントがメロディーに被らないようにしましょう。
例えばAutumn leavesであればひっかけとして3拍ありますのでカウントとしては
"ワン トゥー スリー フォー ワン (休み) (休み)(休み)"
という感じです。
ではでは。
ドラム初心者のためのジャズセッション
いざジャズのセッションに行きたいとなった時に何をすれば良いか。どのような流れなのか。
今回はそのお話です。
長くなります。
それぞれのお店、地域によって個性があり異なるかもしれませんがおおよそこんな感じと思ってもらえればと思います。
まず持ち物です。ドラムセットや譜面台は基本置いてあると思いますので以下のものを持っていきましょう。
・スティック、ブラシなど
・黒本(ジャズスタンダードバイブル)や
青本(ザプロフェッショナルスタンダードジャズハンドブック)などの楽譜
・録音機
スネア、ペダル、シンバルなどは持っていかない方が良いと思います。
演奏者がコロコロ変わりますのでいちいち入れ替えてると他の方から白い目で見られます。
その場にある楽器をうまく使いこなしましょう。
楽譜(黒本・青本)ですが是非持っていきましょう。
ドラマーは演奏の際、楽譜がもらえないことが多々あります。
メトロノームの役割だけしてるのも楽しくないので、演奏される曲がよくまとまっている楽譜を持っていきましょう。
特にドラマーはコード関係ありませんのでフロント(ヴォーカルや管楽器)の方のキー(調)を気にする必要がありません。同じ曲名のページをひらけばオッケーです。
最近は青本を見ることが少なくなり、黒本がメジャーな感じです。最低限黒本の1を持っていきましょう(黒本には1と2があります)。
私は黒本の1と2とrealbookの1〜3をPDF化してiPadに入れて持って行っています。
次にお店に入ります。マスター or ホストが迎えてくれると思いますのでセッション参加の意思とドラマーであることを伝えましょう。
順番が回ってくるまでは他の人の演奏を聴いて勉強したり楽しんだりしましょう。
順番が回ってきたら呼ばれます。
録音機を客席にセットして演奏に参加しましょう。
演奏を始める前に演奏するメンバーでいくつか決め事をします。特にフロント(ヴォーカルや管楽器)とピアノの人を中心に打ち合わせをしますので話の輪に入るようにしましょう。
決め事は大体以下の通りです。
・曲のキーをどうするか(ドラマーはあまり関係ありません)
・曲のリズムをどうするか(スイング、ボサノバ、ラテン、バラードなど)
・イントロをどうするか(大概ピアノの人が4小節か8小節弾きます)
・ソロの順番(打ち合わせせずに演奏中に目線で合図することもあります)
・エンディングをどうするか(後述)
少なくとも曲のキーとリズムは決めてから始めましょう。
打ち合わせが終わると曲が始まります。イントロが流れてから譜面の頭に入ります。
イントロ中は叩かなくてもいいですし小さく刻んでもいいですし普通に刻んでもいいです。うまく雰囲気作りをしましょう。
曲によっては定型のイントロがあったりしますがそれはまた個別に書こうと思います。
なお、ドラムカウントから始まる場合は他の方が準備できてるか気にしましょう(その他細かいことは別に書こうと思います)。
イントロが終わるとテーマが始まります。
スイングの場合の注意点はベースが2ビートなのか4ビートなのかです。雰囲気を感じて合わせるようにしましょう。曲によって傾向やキメありますがこれもまた個別に書こうと思います。
テーマの長さは楽譜の小節と同じです(32小節とか)。
テーマが終わると次はソロに行きます。
ソロはだいたい(ヴォーカルのスキャット→)管楽器→ピアノ→ベース→4バース(or ドラムソロ)の順です。その場の雰囲気によって減らしたり増やしたりします。
基本単位は楽譜の小節数で行われます。
(例: サックス32小節×2→ピアノ32小節→ベース32小節→4バースなし)
ソロが終わるとテーマに戻ります。大抵はフロントの方が合図を出します。そしてテーマを1回(1コーラス)してエンディングへ行きます。
エンディングですがよく行われるのは以下の2つです。
・曲の最後のモチーフを3回繰り返して終わる
・逆順と呼ばれるコード進行で何回か繰り返してメンバーで目線を合わせて終わる
ボサノバの場合はゆっくりになった後に普通のテンポで8小節ほど演奏して終わるパターンもあります。
終わったら共演者、お客さんに挨拶をして終了です。
次まではお客さんとして楽しみましょう。
長くなりましたが全体の流れとしてこんな感じというのがわかっていただければと思います。
細かいことはまた別記事にする予定です。
ではでは。
基礎練習を始めるにあたって
みなさんは基礎練習をされるとき、どのようなことを考えていますか?
譜面の楽譜が叩けたら終わり…ではないですよね?
譜面の楽譜を叩けてからが楽しみのスタートです。
そのフレーズにいろいろな表現を加えましょう。
そのために基礎練習は簡単なフレーズから始まります。
個人的に基礎練習を行うにあたって注意していることは以下の内容です。
・アクセント、ノンアクセントの違いを明確に
・叩く位置、スティックの当たる位置
・フォーム
・音色
・テンポの正確さ(出来るだけシビアに)
・スティックのスピード感
・1つ1つの音の音量の差
・1拍の感じ方
みなさんも譜面に書いてあること以外にも気をつけて基礎練習を行ってみてください。
ドラムセット上での表現力が段違いになります。
ではでは。
4ビートと2ビート
ジャズのセッションに行った時に4ビートと2ビートの違いについて使い分けていますか?そもそも気にして演奏してますか?
なんとなくテーマは2ビート。ソロは4ビートになってませんか?
演奏しているフレーズだけがハイハットでの2ビート、ライドでの4ビートになってませんか?
きちんと使い分けるとスイングの中でも少し上の楽しみ方ができます。
考え方に個人差があると思いますが自分なりのポイントを。
・2ビートのポイントは2拍で一つ。特に2拍目でしっかり落ち着かせること。
4ビートは1拍ごとのかたまり。推進力を。
これだけでワンランク上がると思います。さらに言えばフロントの人がどっちでやりたいか感じ取れるといいですね。
(フロントがあまり気にせずテーマは2ビート、ソロは4ビートの場合が多いですが)
ハイハットでの4ビート、ライドでの2ビートも試してみてください。